網易、夏休み中の未成年者ゲーム依存症防止へ「AIパトロール」を導入

2023/07/2 12:30

中国でゲームの開発を手掛けるテンセント、網易(NetEase)、miHoYoの3社が 6月29日、7-8月の夏休み期間中は未成年者のゲーム利用時間を計26時間に制限すると発表した。具体的には毎週金・土・日曜日のそれぞれ1時間以内という。

中国の新聞出版署は2021年8月30日、「未成年者のゲーム依存症の確実な防止をさらに厳格化する通達」を発表し、すべてのネットゲーム会社に対して、未成年者への提供時間を金曜日、土曜日、日曜日、祝日の20時~21時のみとするよう求めた。今年は、この「史上最も厳しい依存症防止策」が実行されて2度目の夏休みを迎える。

この通達はかなりの効果を上げており、伽馬数据の「2022中国ゲーム産業未成年者保護進展報告」によると、未成年者は9割以上がメーカー側による利用規制システムを受け、「毎週のゲーム利用時間が3時間以内」が7割以上になっている。

規制システムとは、本人確認システムの導入であり、さらに顔認証や年齢表明、親の監視システムといった様々な策を導入することでゲームの依存症を防ぐものである。

網易は今回、ゲーム利用日のカレンダーを発表した際に、夏休み中は未成年者のゲーム利用の検出補助システム「AIパトロール」を導入すると公式発表している。このシステムは、利用者の動きを見て未成年者であるかを正確に見極めるものである。大人の本人確認コードを使うなどの抜け穴行為が想定されることから、ゲームの操作方法により様々な面でデータを分析して、動きの特徴から未成年者であると判断した場合、速やかにブロックするもので、効果を上げるために顔認証も加えている。

(中国経済新聞)