中国の白酒(バイジュウ)市場、上半期は不振 「在庫負担が増大」が約5割

2023/06/22 19:15

先ごろ幕を閉じた中国最大規模の通販セール「618」で、余り力を入れていなかった白酒(バイジュウ)市場であるが、実績はあまり思わしくない状態である。

中国の酒業協会市場専業委員会が6月19日に発表した「2023中国白酒(バイジュウ)市場中期研究報告」によると、酒造業界の中で「今年上半期は不景気で全般的に在庫が高止まりしている」と答えた割合が51.43%であった。

中国の白酒(バイジュウ)市場は、外的な影響で2022年から消費が伸び悩んでおり、2023年の春節に一時期活況を呈したが3月からまた冷え込み始めている。5月は宴席が増えていくらか回復したが、その足取りは依然として鈍い状態である。

中国の白酒(バイジュウ)

報告によると、コロナの前に比べて春節後のオフピークが早く訪れてしまったという。例年では春節の後で販売業者が在庫増しをするが、今年はそうはいかず、従来の「ビジネス、団体購入、宴席」という三枚看板が揃わなかった。また5月連休では宴席用でかなりの結果を残したが、ビジネスや団体購入が不振だった。在庫が依然として高止まりし、かき入れ時だった春節の分を消化しきれないでいる。

今年下半期について、業界内では模様眺めの姿勢であり、「今後の市場は控えめながら楽観視」との答えが51.43%であった一方、「慎重さを維持する必要がある」と答えた販売店も34.29%に達している。

(中国経済新聞)