浙江省温州の楽清市で、ある会社が既婚社員を対象に、不倫や浮気、愛人交際などをした場合は退職処分とする通達を発表した。
この会社は6月12日、通達の目的は家族を大切にして仕事を安定させることだと答えた。ただ弁護士によると、これにより解雇された社員は異議申し立てができるという。
ネットに掲載された会社の「不倫や浮気の禁止に関する通達」の画像を見ると、「社内の管理強化策として、家族や夫婦の愛を大切にし、家庭を守って仕事に専念するという企業文化をPRすべく、既婚社員に対し『不倫』『浮気』『愛人交際』などといったよからぬ行為を禁止し、発見した場合は一律に退職処分とする。結婚生活の正しい価値観を打ち立て、浮気をせず、愛人をもうけず、不倫をせず、離婚をしない社員となってほしい。仕事に打ち込み、より高く、より多くの生きがいを生み出し、会社の発展や社会の安定へしかるべき貢献をするように」と書かれている。この通達は総務人事部が2023年6月9日に発表したものとなっている。
会社の担当者は6月12日、通達が事実であることを認めた。会社側の狙いは社員に対し家族を大切にするよう呼びかけることであって、列挙したような事態になった場合は仕事への影響も避けられないとし、「家族を大切にすれば仕事も安定する」という。この社員によると、今のところ違反者は現れていないという。
(中国経済新聞)