「マンゴーTV」で放映された女性タレントによる音楽コンテスト「乗風2023」。「乗風破浪の姉」シリーズの4シーズン目である今回は、28歳以上の計33人が出場した。
この番組は、盛り上がりに欠けていた今年前半の中国芸能界に爆弾を投じる形となり、マンゴーTVで初の億単位のヒットとなった。ただしマンゴーTVは、火付け役となったのは日本の二次元歌手「メイリア」だと見ている。「極楽浄土」という曲を披露したことで圧倒的な人気を得たのである。
メイリアの得票数は、初回放送時には2万票以下であったが、5月5日午後にビデオアプリのBilibiliが「MARIA、再び『極楽浄土』を歌う!よみがえる青春」とのテーマイベントを始めたことでブレイクした。
「極楽浄土」はゲーム「陰陽師」のテーマソングとして2016年に大ヒットし、Bilibili で再生数が2億2千万件に達した。二次元の世界での定番曲となり、2018年にはあちこちのトップページを飾ったことで多くのタレントがカバーソングとして発表した。
「乗風2023」でメイリアが披露した「極楽浄土」は現在、Bilibili で再生数が1200万件を超えている。またこの曲に関連した動画が多くのトップページに出現しており、再生数は多いもので3000万件近くに達している。「メイリアに投票をしに長沙に行こう」などというコメントも出ている。
5月15日現在、マンゴーTVの人気投票画面でメイリアの得票数は7000万票を超えてトップであり、2位の謝娜は5000万票あまりとなっている。
(中国経済新聞)