ゴールデンウィークが終わり、中国から海外への航空券の価格が急落している。
中国のオンライン旅行サイト「携程(シートリップ)」によると、中国からタイまでの航空券は、ゴールデンウィーク期間中(4月28日~5月4日)片道1082元前後(約2万1120円)だったが、連休明けの5日以降760元(約1万4835円)まで下落している。その中でも、中国の格安航空会社「九元航空(9AIR)」の広州からタイ・バンコク行きの航空券が片道10元(約195円)まで急落している。
華夏時報によると、タイは中国で最も人気のある海外旅行先で、ビザがタイ到着時の空港で申請できることもあり、コロナ前まで毎年多くの中国人観光客が訪れていた。最近コロナ規制が撤廃されたことにより、航空会社が旅行客の回復を期待し、ゴールデンウィーク終了後に格安で航空券の販売を開始したことが価格急落の背景にあるとしている。
タイ以外にも、日本や韓国行きの航空券価格も下落している。中国のオンライン旅行サイト大手「去哪児(Qunar)」によると、5月から6月にかけて、上海から大阪への直行便の航空券が税込み900元~1300元(約1万7571円~約2万5381円)、上海からソウルへは税込み700元~800元(約1万3666万~約1万5619円)となっている。
(中国経済新聞)