中国のアンチウイルスソフトウェアを制作するIT企業「360集団」は4月4日、同社の董事長（取締役会長）周鴻禕（Zhou Hongwei）氏と胡歓（Hu Huan）氏が婚姻関係を円満に解消したことによる株主利益の変更についての発表を行った。
今回の調整によって実質的支配者が変わることはなく、会社の支配権に変更が加わるものではない。同社の実質的支配者は周鴻禕氏で、今後12ヶ月の間に保有株式を減らす予定はないとしている。
変更後も、周鴻禕氏と関係者の保有する株式は36億7144万546株あり、持株比率は51％以上となっている。胡歓氏は、変更前は同社株式を保有しておらず、変更後は4億4658万5200株を保有するとされ、持株比率は約6.25％となる。今日の終値20.08元（1株あたり約382円）に基づくと、胡歓氏の保有株式は89億6740万元（約1708億円）に相当する。
本発表によれば、実質的支配者である周鴻禕氏及びその関係者は今後12ヶ月、上場会社の株式保有を減少させる予定はなく、胡歓氏は今後6ヶ月、上場会社の株式保有を増加又は減少させる予定はない。また、胡歓氏は「360集団」及びその子会社に勤務していないため、本変更が当社の業務及び経営に直接影響を与えることはないとしている。
（中国経済新聞）