中国国務院のコロナ対策本部は1月5日、香港・マカオとの往来規制の緩和に関する通達を発表した。香港からの渡航者に対して、出発48時間以内のPCR陰性証明の提示を求めるが到着時の検査は廃止し、旅行やビジネス用のビザ発給、および香港、マカオ国際空港からの乗り継ぎ便による本土入国を再開するなどの措置が取られる。いずれも1月8日から実施される。
また同じく5日、香港の李家超(Li Jiachao)行政長官が記者会見で、1月8日から1日最大6万人が海・陸・空の境界7か所から中国本土に渡航できるようになると述べた。本土への帰還する場合は時間帯や境界地を予約指定しておく必要があるが、香港出身者が本土から帰還する場合は予約不要で人数制限も設けない。
本土では、香港の渡航規制緩和を受けて観光需要も回復している。旅行サイトの携程(Ctrip)によると、12月27日以降の香港行き航空券の予約数は直近の36%増、ホテルの予約数や予約金額は二桁増となり、香港の検索件数も85%増えている。
(中国経済新聞)