広東省広州市は11月10日夕方、新型コロナウイルス対策の発表会を行い、衛生健康委員副主任である広報担当の張屹氏が「11月9日午前0時から24時まで、市全域の新規感染者数は2555人で、うち海珠区が2369人だった」と述べた。
また、海珠区がその翌日11日の未明に、「全市民を原則自宅待機とし、タクシーや配車サービスの運行を中止する」など、全域でコロナ対策を強化すると発表した。海珠区はこれまでもPCR検査や緊急時などの病院受診を除き、原則として不要不急の外出は認めず、地下鉄やバスも運休していた。
海珠区によると、「コロナが依然として猛威を振るっている中、感染を早期に断ち切るために適切な対策を講じる。地域住民の命や健康を確実に守る必要があることから、専門家の判断により11月11日午前0時から13日24時まで全域でコロナ対策を強化すると決定した」とのことである。
海珠区は原則として全市民を自宅待機とし、各自が万全な感染対策を講じた上で、生活必需品の調達として各世帯で1日1人が1回のみ「時間指定・地域指定」により近場で購入すること、あるいはオンライン注文した品を団地や指定場所で取り置きにより受領することを認める。また、住宅地や団地、村落部、産業パークはロックダウンし、入口で検温や健康アプリのチェック、および24時間以内のPCR陰性証明提示を義務付ける。病院への受診など外出が必要な場合は、地区の管理事務所でその旨の証明を発行したうえ、受付やチェックを行う。
海珠区はまた、全住民に対してPCR検査および生活サービスの確保を求めている。地域の各団地で時間を定めて実施するPCR検査に「1人も漏らさず」毎回参加することとし、その際はマスクを着用し1メートル以上の距離を置き、検査終了後は直ちに自宅へ戻ること、といった厳しい感染対策を実施する。
(中国経済新聞)