中国は11月3日、10日間にわたった2023年度の国家公務員試験の申込み受付期間が終了した。北京時間17時30分現在、出願者数は過去最高の250万人で、前年より48万人、率にして23.76%上回っている。
分野別で募集人数が最も多いのは税務関連で、全体の67.34%を占める2.5万人である。今回は現段階で、出願者が176万人で書類選考の合格者が15.6万人、競争率は全国平均をやや上回る62.2:1となっている。
中公教育の統計によると、税務部門は7年連続で出願者数が最多である。今年の書類選考の合格者数を見ると、陝西省の税務局が8.2万人で、この部門で唯一8万人を超えている。4年連続で人気ナンバーワンとなった国家税務総局広東省税務局がそれに次ぐ7.8万人となっている。
競争倍率が最も高いのは甘粛省の生態環境部西北原子力・被ばく安全監督所の1965:1で、全国の各部門を大きく上回っている。
また、地域別で公務員人気が最も高いのは北京で、書類選考合格者は去年の同じ時期を8000人近く上回る223534人となり、唯一20万を超えている。
このほか、競争倍率の上位10地域はいずれも中西部であり、このうち西部が7地域で、貴州省は全国平均の2倍近い160:1である。
一方、出願者ゼロは去年より32部門多い159部門で、全部門の0.9%にあたる。地域的には全国各地に及んでおり、最も多いのは広東省で、鉄道公安、税関、統計局などである。これらの部門はおおむね現場での法の番人であり、専門性が強くて厳しい応募要件を満たせる人は少ない。書類選考は11月5日18時にすべて終了する。
(中国経済新聞)