3回目となる中国国際輸入博覧会の出展を果たすエプソン・チャイナの会長兼総裁である深石明宏氏は先ごろ、新華社の書面インタビューで「中国はかねてから大切な市場の一つであり、新型コロナウイルスに見舞われた中、世界で中国事業だけが成長を果たしている」と表明した。グローバル経済が低迷しながらも「中国経済は見事な答えを打ち出した」とのことである。
エプソンは過去2度参加した輸入博で、工業用、商業用、家庭用など様々な分野で環境配慮型の製品を70品目以上展示し、提携合意した事業は500件以上にのぼっている。
深石氏は輸入博について、中国の大きな潜在力や中国市場に対する世界の企業への自信を示すものであるとし、外国企業と顧客との意思疎通を果たす架け橋となり、企業の知名度アップやバイヤーとの付き合いを力強くプッシュするものと見ている。
深石氏によると、今回の第5回輸入博は低炭素の印刷やデジタルハイビジョンのプロジェクターなど環境配慮型の製品やソリューションを60品目以上展示する。中国政府よりデジタル化や環境対策といった策や指針が打ち出されている中、エプソンは中国の消費ニーズに合った新しい製品やサービスを開発している。
深石氏はまた、輸入博により様々な業界のパートナーが生まれ、よりよく、より早く中国市場を開拓できるとも述べた。輸入博をきっかけに中国の開拓を続けたいとしている。
エプソンは、対外開放政策という追い風に乗って1980年代に中国に進出している。中国で成長を維持する大きな秘訣として「現地のパートナーとの連携強化でウィンウィンを実現すること」と深石氏は伝えている。
中国事業を長年続けているエプソンは、開放政策に対する思いが深い。深石氏は「ハイレベルな対外開放は経済のグローバル化を進めるという強い信念の表れであり、特に予定通り輸入博を開催することで、各社とも中国で提携事業をし世界を成長させるという決意が固まる。エプソンも中国市場への自信が倍増し、伸び行く中国経済でさらなる成長のチャンスを獲得したい」と表明している。
(中国経済新聞)