中国の3大通信キャリアであるチャイナモバイル、チャイナテレコム、チャイナユニコムは10月20日夜、2022年1月~9月の業績報告および月次利用データを発表した。主な数字を見ると好調を維持している様子である。
データによると、2022年1月~9月の売上高はチャイナモバイルが前年同期比11.5%増の7235億元(約15兆円)、チャイナテレコムが同じく9.6%増の3578.43億元(約7.45兆円)で、利益は順に13.3%増の985億元(約2兆円)、5.2%増の245.43億元(約5107億円)となっている。
中国工業・情報化省の最新レポートによると、通信規格5Gの基地局は7月末現在で196.8万か所あり、地級市や県庁都市の市街地全域、および町村部中心の96%をカバーしている。また大手3社の最新データによると、9月末現在で5Gのサービスプラン利用者は合計10億人を超えている。
チャイナモバイルのレポートによると、2022年9月30日現在の携帯電話利用者はおよそ約9.74億人で、1月~9月に1715万人増加している。このうち5Gプランの利用者は5.57億人、5Gネットワークの利用者は業界トップの2.92億人に達している。
またチャイナユニコムは2022年9月末現在、「ビッグデータコネクション」の利用者が累計で8.42億人となり、うち5Gプランが2.01億人、IOT接続が3.66億人となっている。
チャイナテレコムは2022 年1月~9月、モバイル通信サービスの収入が前年同期より5.6%増えて 1483.67億元(約3.09兆円)、携帯電話利用者は1746万人増えておよそ3.9億人、5Gプランは利用者が6324万人増えておよそ2.51億人となり、普及率は64.4%に達している。
利用者数の増加に伴って携帯電話のデータ通信量も大きく伸びており、1月~9月、チャイナモバイルは去年の同期より53%増えて1045億GBに達し、チャイナテレコムも同じく約30%の増加となっている。
(中国経済新聞)