中国、8月の乗用車販売台数は前年比29%増

2022/09/8 15:30

中国乗用車市場情報連席会が9月7日に発表した、8月1-31日の乗用車販売に関する概算データによると、小売り台数は前年比で29%増、先月比で3%増となる187.9万台で、メーカー出荷台数は前年比38%増、先月比で2%減となる209.0万台であった。

コロナにより公共交通機関の運行に支障が出たため、この夏は自動車の購入が増えた。感染の減少による消費の回復、購入支援策やキャンペーンの実施という具合に、消費者の動きや予想がコロナの動向により変化している。8月1-31日、中国全体の乗用車のメーカー出荷台数は概算統計で前年比38%増、先月比で2%減の209.0万台となっている。

8月は計画停電やコロナ規制などにより一時的に生産量が落ちた。四川省などが深刻な雨不足や電力不足に見舞われたが、それらは一時的で地域も限定的であった。最近は気温も下がり雨も降っていることから、これらの地域での自動車や部品の生産は完全に立ち直っている。

2022年は新エネ車が世界的に拡大しており、1-7月の販売台数は前年同期比で70%増となる500万台、このうち7月は同73%増となる83万台であった。中身を見ると、商用車は4%未満で乗用車が中心となっている。2022年1-7月、世界の新エネ車販売台数における中国の乗用車の割合は60%に達しており、新エネ車への需要が旺盛である中国に比べてヨーロッパは従来車も新エネ車も伸びていないようである。

(中国経済新聞)