中国の新エネ車メーカー「理想汽車」は2022年上半期、納入台数が前年同期比で100.3%プラスとなる60403台で、売上総額は同じく112.4%増の182.9億元(約3608億円)であった。主力車種の「理想ONE」は発売開始から2022年6月30日までの納入台数が184491台となっている。しかし2022年上半期は、電池など川上側の製品価格が大幅に上昇したため、2021年上半期に9.44億元(約186億円)だった赤字額が47.5%増えて13.9億元(約274億円)となっている。
理想汽車は2021年、売上1台当たり1万元以上の赤字となっていたが、2022年上半期は同じく2.3万元(約45万円)に達している。
2022年6月30日現在、113の都市で計247店の営業所があり、226の都市に計308の整備店および特約の修理場を設けている。
理想汽車は、「新型コロナウイルスの変異体が繰り返し発生したことで部品の生産に支障が出た上、新エネ車の需要が高まる一方で、業界全体が部品不足やコストの上昇といった不確定性に悩まされている。今後はこのようなリスクを軽減するため、部品の仕入れ先との連携を強化するなどサプライチェーンを一段と整備していく」と表明している。
(中国経済新聞)