中国が輸出する「新・新三様」

2026/08/23 12:30

中国の輸出の中身が近年、静かではあるが着実に次のステップへとしている。かつての「老三様」(アパレル・家具・家電)から、「新三様」(電気自動車・リチウム電池・太陽光電池)を経て今、「新・新三様」と呼ばれる人工知能(AI)、ロボット、新型医薬品が、新たな主力として急速に浮上している。これは単なる品目の入れ替えではなく、中国経済成長の原動力が、労働集約型・資源集約型から技術集約型・イノベーション駆動型へとシフトしていることを示す、構造的な変化だ。

 2026年上半期のデータは、その勢いを明確に示している。AI関連製品の輸出額は前年同期より47%増えて4800億ドル以上、工業用ロボットは18・6%増えて62・9億元となり、計141の国・地域に行き渡っている。新型医薬品の海外ライセンス取引額は2025年1年間の8割となる約1100億ドルに達している。科学技術省の陰和俊大臣が「新たな基幹産業になる可能性が高い」と述べた背景には、こうした数字が存在する。

量と質の両面で「詞元出海」を実現

 「新・新三様」の中で、最も規模が大きく成長が速いのがAIだ。2026年上半期の中国の輸出額を見ると、AI関連品が22・7%を占め、輸出全体を8・6ポイント押し上げた。

 内訳を見ると、ハードウェアについてはAI計算力の基盤となる光通信機器のレーザー送受信モジュールが22・3%増、集積回路が88・7%増、自動運転向けのレーザー距離測定レーダーが58・3%増と、いずれも高い伸びを示した。単なる部品の輸出ではなく、計算インフラそのものを支える製品群が海外で受け入れられていることがわかる。

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