中国商務部電子商務司の責任者は7月24日、2026年上半期(1~6月)の電子商取引(EC)の発展状況を発表した。商務部のビッグデータによると、旅行関連のオンライン売上高は前年同期比27.2%増、飲食サービスは同13.9%増となり、サービス消費の回復がEC市場の成長を力強く支えた。
同責任者は、上半期に商務部が電子商取引のイノベーション推進に取り組み、オンラインとオフラインを融合した新たな消費モデルの普及や、デジタル技術による産業の高度化、「シルクロードEC(絲路電商)」を通じた国際経済・貿易協力の強化を進めたと説明した。

消費活性化策では、「全国オンライン年貨節」や「双品ネットショッピングフェスティバル」といった大型消費促進イベントを開催し、高品質消費の需要を喚起した。中国国家統計局によると、1~6月の全国オンライン商品小売売上高は前年同期比4.8%増となり、社会消費財小売総額を1.2ポイント押し上げた。
スマート製品の販売も大きく伸びた。商務部のビッグデータでは、スマート外骨格(パワードスーツ)のオンライン売上高が前年同期比458.4%増、スマートグラスは151.7%増と急拡大した。また、国家統計局のデータによると、オンラインサービス小売売上高は6.0%増加した。
産業分野では、「デジタル商取引による農村振興(数商興農)」政策を引き続き推進し、寧夏回族自治区、山東省、広西チワン族自治区などで特色ある農産品のトレーサビリティー販売イベントを実施した。その結果、農産物のオンライン売上高は前年同期比12.2%増となった。
また、「EC+産業クラスター」の取り組みでは、ECプラットフォームと特色産業集積地との連携を強化し、サプライチェーン全体のコスト削減と効率向上を支援した。工業製品と化学製品の産業向けEC取引額は、それぞれ5.6%増、5.1%増となった。
デジタル化はサービス産業の高度化も後押ししている。中国工業・情報化部によると、1~5月のクラウドコンピューティングおよびビッグデータサービスの売上高は前年同期比12.1%増加した。

国際協力の面では、中国は36カ国の「シルクロードEC」パートナー国との協力をさらに深化させた。中央政府と地方政府が連携して「シルクロードEC・世界へ恩恵を」をテーマとしたイベントを9回開催したほか、新疆ウイグル自治区、河北省、上海市などで政府・企業間対話や「シルクロード・クラウド商品」アフリカ特産品ECフェアを実施。広西チワン族自治区ではASEAN産フルーツのオンライン市場を開設し、海外の高品質商品の中国市場への流通拡大を後押しした。
越境EC市場も引き続き好調だった。商務部が重点的にモニタリングする越境EC輸入プラットフォームでは、ブラジル産ステーキの売上高が前年同期比176.3%増、ケニア産コーヒー豆が87.1%増、タイ産生鮮ドリアンが75.1%増となり、中国市場における海外食品への需要の高さが改めて示された。
(中国経済新聞)
