中国長安汽車集団が誕生、自動車中央企業の「三足鼎立」格局が形成

2025/08/1 07:30

中国兵器装備集団の自動車事業が独立した中央企業として分離する計画が6月5日に発表されてからわずか55日後の7月29日、中国長安汽車集団有限公司が重慶市で正式に設立された。これにより、中国初の重慶に本社を置く中央企業が誕生し、中国一汽、東風汽車に続く3番目の自動車中央企業、そして国務院国有資産監督管理委員会(国資委)が直接管理する100番目の中央企業となった。

設立前日の7月28日には、「中国長安汽車集団有限公司」の認証情報を持つ「中国長安汽車集団」の微博や微信公式アカウントなどのソーシャルメディアアカウントが相次いで開設された。新たなスタートラインに立った中国長安汽車集団は、「新使命、新征程。共同見証、向新出発」をスローガンに掲げ、これにより中国の自動車中央企業による「三足鼎立」の格局が形成された。

国資委の構想によれば、三大自動車中央企業は、インテリジェント・コネクテッド・新エネルギー自動車産業の高品質な発展をより効果的に支援し、グローバルな競争力を備えた世界一流ブランドの構築を加速する役割を担う。中国長安汽車集団は、兵器装備集団から分離して設立され、長安汽車、辰致集団、財務公司、長安汽車金融などの企業を基盤に構築された自動車グループであり、117の関連会社を擁する。主要事業には、自動車の製造および部品、自動車販売、金融および物流サービス、摩托車などが含まれる。

全国組織機関統一社会信用コードデータサービスセンターによると、中国長安汽車集団有限公司は7月27日に登録を完了し、登録地は重慶市江北区建新東路260号、登録資本金は200億元、法定代表者は朱華栄氏である。

新中央企業は今後、インテリジェント自動車ロボット、飛行自動車、具身知能などの新質生産力の構築に注力し、海・陸・空の立体的な移動新エコシステムを模索する。また、グローバル化を加速させ、東南アジア、中東・アフリカ、中南米、ユーラシア、ヨーロッパの5大地域市場の開拓を急ぐ方針だ。

(中国経済新聞)