中国、今後8年間で EV2000万台分の電池を廃棄

2025/01/26 14:30

中国自動車工業協会によると、2024年の自動車の生産台数は前年比3.7%増の3128万2000台、販売台数は同じく4.5%増の3143万6000台と、いずれも過去最高であった。このうち急成長を続ける新エネ車については、生産が同34.4%増の1288万8000台、販売が同35.5%増の1286万6000台で、ともに初めて1000万台を突破し、新車販売台数全体に占める割合が40.9%となっている。

中国乗用車連合会の崔東樹事務局長は、「2025年には新エネルギー車の販売台数がエンジン車を超える。早ければ6月までに逆転するだろう」と見ている。

新エネ車の普及に力が注がれている中国は今、避けられない問題に直面している。それはEVが初めて廃棄の時期を迎えていることであり、中でも電池の廃棄数は想像をはるかに上回るものである。

消費者の苦情受付サイト「黒猫」では、「××製の電池は消耗が早過ぎ」「××製電池の『保証期間8年』は大ウソ」「消耗のひどい電池は交換できない」といった声が殺到している。

中国でEVの販売が始まったのは、2016年である。

この年、工業情報化省など政府部門は乗用車の生産企業に対し、電池やモーターなど基幹部品について8年または12万キロメートルの品質保証期間を義務付ける規定を設けた。

自動車保険会社によると、8年間保証の電池を搭載した車は1950万台あまりといい、時間の経過とともに期限を迎える車も増える。

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