中国で、女性の邵芸輝監督が脚本も手掛けた新作映画「好東西」が、11月16日と17日の試写会を経て、レビューサイトの豆瓣で19日午前9時現在、6万人近い鑑賞者の採点で9.1点という高得点を挙げた。
2021年12月24日、邵監督が初めて脚本も同時に手掛けた「愛情神話」が中国本土で上映された。異例となる上海方言での映画ということで話題を呼び、興業収入は2.6億元にのぼった。このうち上海では、興収1.05億元でおよそ215万人が鑑賞した。邵監督はこの作品で、第35回中国映画金鶏賞の脚本賞を受賞した。
「好東西」は、「愛情神話」の並行作品として軽やかなタッチで描かれ、同じように男女の感情を細やかに観察したり、今どきの都会派男女の日常生活をユーモアを交え表現したりしている。また脚本兼監督となった邵氏は上海での上映特別イベントで、「『好東西』と『愛情神話』の違いは、女性によりスポットをあてたことと、年齢の違う3人の女性それぞれの生きざまであること、また女性がわが事のように感じる部分だ」と語った。
「好東西」は、ダブルイレブンの11月11日に前売りを開始した。邵監督が脚本や編集まで務めたこの作品は、ソン・ジア、チョン・チューシー、曽慕梅がメインキャストで、11月22日に中で一斉封切りとなる。
勝気なシングルマザーの王鉄梅(ソン・ジア演)が娘の茉莉(曽慕梅演)とともに新居に引っ越し、はっきりした「恋愛脳」を持つ近所の小葉(チョン・チューシー演)と出会う。粘り強い性格と柔らかな性格というタイプの異なる女性2人が、トラウマや新たな試練に出くわし、温もりの癒し合いを演じる。
(中国経済新聞)