BYD、第3四半期は売上高が初めてテスラを抜く

2024/11/2 14:30

中国のEV大手「BYD」は10月30日夜に2024年第3四半期の決算報告を発表し、売上高は前年同期比24.04%増の2011.25億元(約4.315兆円)であった。同じく第3四半期、テスラの売上高は251.8億ドル(約3.849兆円)であり、BYDはEVメーカーとして四半期ベースで初めてテスラを上回った。

またBYDは第3四半期、会社帰属の最終利益は前年同期比11.47%増の116.07億元(約2490億円)であった。去年は前年比82.16%増であったことから、今回は伸びが緩んだことになる。また2024年1~9月では、売上高は18.94%増の5022.51億元(約10.78兆円)、会社帰属の最終利益は18.12%増の252.38億元(約5415億円)であり、営業活動によるキャッシュフローはおよそ42.50%減の562.73億元(約1.207兆円)であった。

BYDは決算報告で、キャッシュフローの減少について「商品の購入、労務支払いの現金受け入れ、従業員への現金支給額増加」を理由に挙げている。

BYDのキャッシュフローは今年上半期の中間決算ですでに前年割れとなっており、特に営業活動による分は82.70%も減っておよそ141.78億元(約3042億円)であった。これについては、「商品の購入、労務支払いの現金の受け入れ、従業員への現金支給額増加によるもの。約75万人を雇っており、人件費の割合は売上高の約17.54%である」と表明している。

BYDはまた最近、中間管理職、主力社員など最大150人を対象とした2024年従業員持株計画(原案)を発表した。割り当て合計は最大2.2億株、金額にして2.2億元(約47.2億円)分であり、従業員の合法的賃金や自社調達分などを資金源とするという。

販売台数については、今年1~9月の合計は前年同期比32.13%増の274.79万台で、第3四半期は約113.49万台であった。2024年の年間目標は360万台であり、今年9月までの達成率は76.33%となっている。残り3か月間で月平均28.40万台、計85万台を売れば目標達成となる。

(中国経済新聞)