10月21日、山東省青島市の中級人民裁判所は、法的文書で確定した財産納入義務を履行していない被執行者について、財産に関する情報を懸賞金付きで集めると発表した。執行者からの求めに応じたものであり、未納額は3.3億元(約70.6億円)以上、懸賞金額はその3%とされ、最高で990万元(約2.12億円)となる。
今回の発表によると、被執行者は西王集団、西王国際貿易(青島)、および西王集団の法定代表者で会長である王勇氏、同じく副会長の王棣氏の4者である。王勇氏は西王集団の筆頭株主で持ち株率が18.44%、王棣氏は同じく3番目の株主で持ち株率1.05%である。
中国の執行情報ウェブサイトによると、2月20日、これら4者と王偉氏が青島市中級人民裁判所から3.3億元あまりの支払いを命じられた。裁判所による消費制限令によると、この事案は青島農村商業銀行市北第二支店が融資契約のトラブルで申請したものである。
西王集団はウェブサイトによると、1986年設立で山東省鄒平市に所在し、現在はトウモロコシの加工と特殊鋼材を主力事業とする全国的な民間大手企業となっている。傘下に上場会社3社、財務関連会社1社、ハイテク企業4社を抱え、資産総額は500億元(約1.07兆円)、従業員数は16000人以上である。
リスク情報によると、西王集団は被執行者、消費制限令、信用喪失被執行者(滞納)、株式凍結といった情報が多数存在し、このうち被執行者情報が3件で執行総額が33億元(約706億円)以上である。
株式凍結情報は計30件あり、うち今年6月以降の分が16件で、子会社の西王集団財務、山東西王糖業、山東高速籠球俱楽部などが対象である。
さらに、主力子会社で上場会社である西王食品は、2020年~2022年は増収減益という不安定な状態であったが、2023年から業績が好転し、2024年上半期の売上高は前年比7.91%減ながら最終利益4065.17万元(約8.7億円)で黒字転換を果たした。同社な今年4月に、西王集団の保有分である644万株を競売にかけている。
(中国経済新聞)