台湾政府関係者、「TSMCがヨーロッパでさらなる工場建設を計画」

2024/10/20 08:30

台湾の「経済日報」ウェブサイトは10月14日、科学技術委員会の呉誠文主任委員がこの日放映されたインタビューで、「半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)がヨーロッパで、人工知能(AI)関連半導体の市場に重点を置いてさらに工場を建設する予定だ」と述べたと報道した。

呉主任委員は、「TSMCはすでにドイツのドレスデンでシリコンウェーハの工場建設を開始しており、さらに異なる市場セクターを対象に数件の工場建設も計画している」と述べた。ただしTSMCのヨーロッパ事業拡大計画のスケジュールは示さなかった。TSMCは電子メールを通じ、「既存の世界的な拡張プロジェクトに集中しており、現時点で新たな投資計画はない」とコメントした。

TSMCは今年8月、ドレスデンでドイツ政府から半額分の補助を得て100億ユーロ(約1.63兆円)相当のシリコンウェーハの工場を着工しており、2027年末には稼働を開始する模様である。

呉主任委員は、「これら企業もヨーロッパで事業を展開できる可能性がありそうなので、TSMCはさらにシリコンウェーハの工場数か所を計画している」と述べている。

(中国経済新聞)