中国映画情報サイトの灯塔専業版によると、2024年の国慶節枠(10月1日-10月7日)における新作の前売り興行収入(先行上映含む)が9月26日16時32分の時点で5000万元(約10.3億円)を超えた。作品別に見た上位3位は「浴火之路」「749局」「志願軍:存亡之戦」となっている。
「浴火之路」は監督が五百氏、脚本が尚可氏で、メインキャストはシャオ・ヤン、チャオ・リーイン、特別出演がリウ・イェというアクションものである。中国本土では2024年10月1日に封切りとなる。6年前に誘拐された子どもを探し続けている崔大路(シャオ・ヤン 演)、別れた夫に娘を身売りされた桜子(チャオ・リーイン 演)、子どもが誘拐殺人された経験から誘拐犯取り締まりを生業している趙子山(リウ・イェ 演)。いずれも子どもを失った親である3人が、やり取りを通じてお互いつながり合い、恨みを抑えてそれぞれ思惑を抱え、ともに子供の敵討ちへと走る。未開の地で誘拐組織と死闘を演じ、最後は警察の助けを得て取り押さえに成功する。永らく離れ離れになっていた肉親と再会できたうえに、互いの応援や信頼を得て友情を一段と深めていく。
「749局」は陸川氏が脚本兼監督で、ワン・ジュンカイ、ミャオ・ミャオ、チェン・カイ、レン・ミン、シン・バイチンがメインキャスト、リー・チェンがカメオ出演し、チャン・チュンニン、リー・モン、ヤン・ハオユーが特別出演する。中国本土では同じく2024年10月1日に封切りされる。青年の冒険と成長を描くもので、陸川監督が軍人学校を卒業して749局で働いていた時の経験をアイデアにしている。749局は1980年代に設立され、超常現象、超能力を持った人、未解決事件を専門的に研究する機関とのことである。
「志願軍:存亡之戦」は監督が陳凱歌氏、脚本が張珂氏で、チュー・イーロン、シン・バイチン、チャン・ツィフォン、チュウ・ヤーウェン、チェン・フェイユー、ワン・イェンホイ、シャオ・ヤンがメインキャスト、ウー・ジンらが特別出演し、中国本土では2024年9月30日に封切りされる。朝鮮戦争における5回目の戦いにスポットを当てたもので、1951年5月、1か月にわたった戦いを終えたばかりの中国人民志願軍第63軍が命令を受けチョロンに進駐し、「国連軍」の4つの部隊と真っ向対決する。兵士たちは命がけで戦った末、ついに敵軍を交渉の場に立たせる。
(中国経済新聞)