BYD、ホンダや日産を抜き世界7位に浮上

2024/08/26 13:30

自動車業界に特化したオンライン情報サービス会社「MarkLines」によると、今年第2四半期の世界各社の販売台数について、中国の電気自動車(EV)最大手であるBYDがホンダや日産自動車を抜いて7位に浮上した。割安なEVに対する旺盛な需要を受けてのものである。

今年4~6月は、トヨタ自動車やVWグループなど大多数のメーカーが販売台数を落とした中、BYDは全世界の新車販売台数が前年同期比40%増の98万台であった。海外の販売分が3倍近く増えて10.5万台となったことがその原動力である。

BYDは、去年の第2四半期は販売台数70万台で10位であったが、その後に日産とスズキを抜き、さらにこの四半期で初めてホンダを上回った。

現在、日本勢ではトヨタのみがBYDを上回る存在となり、第2四半期は263万台で世界トップであった。アメリカの大手3社(GM、クライスラー、フォード)も上位を維持しているが、フォードは今、BYDの猛追を受けている。

このほか中国勢では、吉利汽車と奇瑞汽車が上位20位以内に入っている。

世界最大の自動車市場である中国で、割安であるBYDのEVは好調そのものであり、6月の販売台数は前年同月比35%増であった。対照的にガソリン車をメインとしている日本勢は劣勢に立たされており、ホンダは6月の中国での販売台数が40%減で、生産能力を約30%削减する予定である。

日系各社は、市場シェアの約80%を占めているタイでも後退気味であり、スズキが生産を停止、ホンダも生産能力を半減するという。

中国は今年上半期、輸出でも日本を上回っており、国内メーカーによる輸出台数は前年同期比31%増の279万台以上で、日本は0.3%減の202万台以下となっている。

こうした事態に陥っている日系各社にとって、北米市場が重要な存在になっている。中国のEVメーカーは現在、重い関税を強いられている北米では振るわず、一方でトヨタやホンダのハイブリッド車は現地で好評である。ただし、中国などでの落ち込み分をカバーできるかは今のところ未知数である。

(中国経済新聞)