「黒神話:悟空」リリースでeスポーツ系ホテルにゲーマーが殺到

2024/08/26 07:30

8月20日、中国初の「3A」ゲームとなる「黒神話:悟空」が、リリースからわずか1時間の午前10時に世界最大ゲームのリリースサイト「Steam」でトップに躍り出た。利用者の数は220万人を超えている。この日は初物を味わおうと「1日休暇」をとった人も多く、ネットカフェやeスポーツ特化型ホテルなどが相当にぎわった。

中国最大級の生活情報サイト「美団」によると、上海ではここ3日間、「黒神話:悟空」に関する検索数がそれまでの15倍以上となっており、リリースを前にセットプランを用意したゲームスペースやネットカフェへの予約数が一気に3倍増、このうち20-35歳が7割以上を占めている。

オンライン旅行サイトによると、eスポーツに特化したホテルの8月21日の宿泊について、「愛電競酒店(地下鉄上海財経大学駅店)」はツインルームを除き全客室が満杯、「網魚電競酒店(WangYu E-Sports Hotel)(上海駅店)」は完全満室だった。

オンライン旅行大手「トリップドットコム」の関係者によると、eスポーツ系のホテルは8月20日、大学のキャンパスに近い場所を中心に軒並み2人以上の部屋が満杯となった。「『黒神話:悟空』は今日、eスポーツ系ホテルの7割以上が急遽ダウンロードしており、予約の際に利用できるかとの問い合わせが殺到していた。eスポーツ用の部屋は十分にゲームを楽しめる造りになっているので、グループでの利用が多かった」とのことである。

「愛電競酒店」の運営責任者によると、一部の店がゲームのリリース前日にいち早く動いて利用準備をしており、8月20日にはリリースを待ちかねて予約に走ったゲーマーが多かったという。さらには、「利用できないことを知りキャンセルした人もいる」とのことである。

「愛電競酒店」はゲームのリリース初日、各所で2人以上の部屋がほぼ満室になり、「黒神話:悟空」が目当てという人が40%以上であった。さらにその後も予約が増え、どこも満室状態となっている。現時点で系列のホテルはみなゲームのダウンロードや機器のテストを終えており、会員となってホテル内で勝利を獲得すれば、宿泊費の免除や、eスポーツ用の高級キーボードやマウスパッドなど賞品の贈呈といった特典も用意している。

トリップドットコムによると、8月20日はeスポーツ用の部屋の検索数が19時までに前日の40%増しとなった。この夏はeスポーツ系ホテルの利用者のうち75%が男性で、「1990年代生まれ」と「2000年代生まれ」が7割近くを占めている。

(中国経済新聞)