「北京青年報」記者:王大臣、こんにちは。中国は過去1年間、サウジアラビアとイランの国交再開、ミャンマー情勢の緩和、イランとパキスタンの関係改善へ一連の外交活動を行い、いずれも著しい成果を収め、関係国や国際社会から高く評価され、中国だからこそなし得たとも言われている。このような外交の成功の秘訣を伺いたい。
王毅大臣
国際問題に建設的に参加することは、国連安保理の常任理事国としてしかるべき責任だ。われわれは、国際的実践から経験を学び、中華文化から知恵を汲み取りながら、中国の特色ある問題の解決策を見出だした。私は「4つの堅持」が大切だと思っている。
まずは内政不干渉を堅持すること。中国は常に、当事国の主権や領土の一体性を尊重し、当事国の必要性や要望に応じ、国連憲章に基づいて調停役を果たしている。
第二に、政治的解決を堅持すること。対立や紛争を前に、むやみに武力行使を図ったり、ましてや制裁で圧力をかけたりしてはならない。粘り強く対話や協議を推進し、各国の合理的な要望を満たす最大公約数を見出すべきだ。中国はすべての問題において、火に油を注がずに平和交渉を促進していきたい。
第三に、客観性や公正を堅持すること。中国は常に、物事の良し悪しに沿って立場を決めており、ダブルスタンダードや片棒担ぎ、さらに地政学的な利益を図ることもない。各国とも心に尺度を持っており、信頼性があれば影響力も出てくる。
第四に、総合的対策を堅持すること。問題の早期の沈静化や、悪化やさらなる拡大の防止を重要視しながら、その根源を系統的、弁証法的に分析し、総合的な政策で対立を解消すべきだ。その場しのぎの対応をしたり、短絡的で営利的になったり、外圧をかけたりしてはいけない。
なだらかではない今の世界、平和はみんなで守らなくてはいけない。われわれは各国とともに、戦いの停止へ認識を集め、和平交渉へ橋渡しをし、平和が続き、広く安全な世界を築いていく。
(中国経済新聞)