四川省成都市新都区のある中学校で、旧日本軍を賛美し、中国共産党軍である「八路軍」を貶す内容の「杜鵑花落」という文章が3年生の現代国語の試験問題に利用され、連日にわたり物議を醸している。
この文章は、旧日本軍の大佐の視点で描かれている。帝国大学を卒業した大佐の息子が父親に会おうとしたが、八路軍に捉えられてしまい、大佐は仕返しに八路軍との作戦を実施、結果的にその戦闘で息子を爆死させた。大佐は息子の遺品を抱えて泣き崩れ、枯れたサツキのように血が地に流れ落ちた。
この文章では、八路軍について「共軍」、「逃げまくり」、「服がぼろぼろ」、「白旗で投降」などと不適切な表現をしており、旧日本軍を賛美していると見られた。
文章は2023年12月20日にアカウント「教師家園」で発表されたものであって、今回のテストで現代文として出題されるまでそのままの状態で残っていたわけである。
あるネットユーザーは、テストの情報や公開情報から、南宋時代の抗金の名将である岳飛の出身地、河南省湯陰県の中学校の李佳前校長が去年に執筆し、ネットに掲載したものであることを突き止めた。
湯陰県教育局の職員は3月26日、「李校長はすでに免職処分し、この件を重く見て対応中」と述べている。
(中国経済新聞)