中国 新車販売台数3000万台突破 ロシアでの需要高まる

2024/01/12 17:30

中国汽車工業協会(CAAM)は、2024年の中国の自動車販売台数が3,100万台を超え、前年比3%以上の増加になると予測した。

中国汽車工業協会が発表した最新データによると、2023年の中国の自動車生産台数は前年比11.6%増の3,016万1,000台、販売台数は12%増の3,009万4,000台となり、ともに過去最高を更新し、初めて3,000万台の大台を超えた。新エネルギー車は引き続き力強い成長を維持し、9年連続で世界第1位となり、2023年の生産台数は前年比35.8%増の958.7万台、販売台数は37.9%増の949.5万台に達し、市場シェアは前年を5.9ポイント上回る31.6%に上昇した。

2023年、中国の自動車輸出台数は前年比57.9%増の491万台に達し、輸出は自動車販売台数55.7%の伸びに寄与、成長における重要な原動力となっている。中国汽車工業協会の許海峰(シュ・ハイフォン)副主任技師は、「優れた輸出実績にもかかわらず、中国が世界トップの自動車輸出国であるという過度の宣伝は避けるべきだ」と強調。「貿易輸出は自動車輸出の小さな一部門に過ぎず、本当の輸出は海外で生産、製造、販売されるべきであり、例えば、日本の昨年の海外現地生産の販売台数は1700万台から1800万台に達する可能性がある」と述べた。

また許氏によると、2023年における中国の自動車輸出には別の現象があり、昨年、ロシア市場は中国の自動車輸出に約80万台の追加車両をもたらした。中国汽車工業協会がまとめたデータによると、2023年1~11月のロシア市場における中国車の販売台数は前年同期比5.5倍の84万1000台だった。

乗用車需要の回復は生産・販売台数の伸びにもつながり、2023年の乗用車生産台数は2,612万4,000台、販売台数は2,606万3,000台に達し、前年比成長率は9.6%、10.6%といずれも過去最高を記録した。市場における競争の激化、自動車需要の増加、大幅な値下げが消費者の自動車購入意欲を駆り立てている。しかし、中国国内市場の販売台数は2017年の歴史的高水準に約200万台足りておらず、内需拡大の促進が大きな課題となっている。

中国汽車工業協会の見通しでは、2024年、乗用車の販売台数は前年比3%増の2,680万台、商用車の販売台数は前年比4%増の420万台。新エネルギー車の販売台数は1,150万台、輸出台数は550万台と予想される。

(中国経済新聞)