ファーウェイ、フランスに初の海外工場を建設

2023/12/15 08:30

ファーウェイの消費者向け事業の責任者である余承東氏は、「来年にはけん引力、刷新力が非常に強い革命的な製品を出す」と発表し、ICT(情報通信技術)インフラ事業の強化を予告した。さらにフランス支社の張明剛副総経理が、同社初の海外工場をフランスに建設し、2025年に稼働予定であると明らかにした。

この工場はICTインフラ事業を手掛け、ヨーロッパでのモバイルネットワーク関連品や技術ソリューションを提供するものとして、4Gや5G基地局に必要なチップのユニット、メインボードほか基幹部品を製造する。

工場はラン県ブリュマトの産業パークに立地し、面積はおよそ8ヘクタール、建設費は2 億ユーロで年間生産額は10億ユーロとなる見込みである。大規模な生産ラインや設備を構えるだけの大きさとなりそうである。

この工場の目標について張副総経理は、「機器の生産台数は年間10億台で従業員数は500人、ヨーロッパ全体に製品を供給する予定」と述べた。研究開発、販売、購買、生産、物流、サービス、人材育成など産業チェーン全体をカバーし、ヨーロッパで川上から川下までの一貫体制を築き「現地化」を確実に進めていくものとなる。

初の海外工場にはグローバル戦略の拡大というファーウェイの決意が示されており、ファーウェイにとって画期的な取り組みとなる。盤古智庫(Pangoal Institution)の上席研究員である江瀚氏は「華爾街(ウォールストリート)見聞」に対し、「ヨーロッパの生産拠点としてフランスを選んでおり、グローバル市場を重視する姿勢が十分に表れている」と述べている。フランスでの工場立地でヨーロッパ市場の競争にダイレクトに参入し、世界での競争力が一段と引き上がることになる。

工場にはまた、将来の無線基地局の生産や、ソフトウェアのダウンロードやテストを展示するショールームも設けられるという。これについて、「ファーウェイの機器にはセキュリティーリスクが存在する」という風評を一掃し、さらにはヨーロッパ各国の疑念を払拭させてファーウェイを受け入れる形を作ることが狙いだ、との見方もある。

ファーウェイの梁華会長は以前に、「当社は世界最大の通信機器メーカーであり、グローバルに事業展開しているので、世界で産業の足跡を打ち立てる必要がある」と述べている。

ファーウェイは、1996年にまずロシアで海外進出を果たし、その後8年間で海外市場が主力の場となって売上高も2005年に国内分を上回り、全体のおよそ58%に達した。

(中国経済新聞)