酒に酔って飛行機内で暴れた外国籍の男を拘留

2023/11/22 17:30

北京首都空港の公安局は、外国籍の乗客が飛行機内で酒に酔って騒ぎを起こした上、爆炸物を持っているなどと称し、乗務員の指示を聞かなかったとして、空港の警察により12日間の拘束処分としたと発表した。

調査によると、この男は友人と一緒に酒を飲んでから搭乗し、機体が離陸し上空で安定飛行状態に入った後に、カバンから酒を取り出し一気飲みした。その後、通路にしゃがんで前に座っていた女性客2人に話しかけ、顔を近づけた。2人はこの男と面識がなく、話を拒否したところ、男は怒り出した。

乗務員がこれを聞いて駆け付けてその場を静め、男は席に戻ったが、20分後にまた立ち上がって荷物棚からスーツケースを下ろし、通路を歩いた。この男を見張っていた乗務員がどこへ行くのかと聞いたところ、広州と深センに行くなどと言い、わめいたり腕を振ったりして興奮した様子を見せた。

この様子を見た乗務員は、他の乗務員とともにこの男を取り押さえた。男はその後も何度も逃れようとし、大声で叫んだり、妙な言葉を発したりした。そして2時間後、急に「boom!boom!boom!」と叫び、乗務員がそっと近づいて「爆発物を持っているか」と尋ねたところ、男はイエスと表示し、そばのスーツケースの中にあると言った。

そのスーツケースは別の乗客のものであり、乗務員が中を開けて検査したが不審な物は見当たらなかった。乗務員の通報を受けて到着地で待ち構えていた警察が、この男にアルコール検査をしたところ、飲酒状態であることが示された。

男は酔いが覚めたのち、行動について素直に認め、とても後悔しているといった。警察は「中華人民共和国治安管理処罰法」に基づき、この男に対し12日間の拘留処分を下した。

(中国経済新聞)