中国国家統計局はこのほど、主要70都市における今年1月から9月までの分譲住宅の販売価格の動向について発表した。

これによると、9月は平均価格が平米当たり10484元/メートルで今年最安値となり、最も高かった4月の12469元（約25.55万円）より1985元（約40682円）、率にして16%値下がりしている。

また9月は、前月より値上がりした都市の数がここ4か月で最も少なかった。70都市の新築物件の価格を見ると、8月より高かった都市が15か所、安くなったのが54か所で、このうち41か所が3か月連続で前月割れであった。前月より高かった都市の数は、2月は64か所を数えたが、6月、7月、8月は順に31か所、20か所、17か所であった。

同じく新築物件で前月より値下がりした都市を見ると、ともに省都である江蘇省南京市が0.8%、雲南省昆明市が0.7%とかなりの大きなダウンであった。この2か所は5月以降5か月連続での値下がりである。

また中古物件は値上がり箇所が一段と少なく、9月は前月より高かったのは北京市、天津市、河北省石家荘市、上海市の4か所のみで、値上がり幅は順に0.7%、0.6%、0.1%、0.1%であった。広東省深セン市は前月並み、その他の65か所はすべて値下がりで、うち57か所は3か月連続ダウンであった。

さらに前年同月比を見ると、新築では値上がりが25か所であり、上昇率の上位3か所は四川省成都市、上海市、湖南省長沙市で、順に5.8%、4.4%、3.6%である。また値下がりは44か所であった。

中古では値下がりが45か所あり、落ち込み幅上位3か所はいずれも東北3省で、黒竜江省牡丹江市が4.8%、吉林省長春市が4.4%、遼寧省大連市が4.3%であった。

（中国経済新聞）