中国、証券会社で管理職の定年退職ラッシュか

2023/10/23 11:30

中央匯金投資有限責任公司(以下、中金公司)は10月22日午後、業務の変更に伴い、瀋如軍(シェン・ルジュン)氏が同社の会長を辞任し、新会長には陳亮(チェン・リャン)氏が就任すると発表した。銀河証券は同日、陳亮会長が仕事の都合で辞任し、王晟(ワン・ション)副会長が会長兼会長秘書を務めると発表した。

瀋如軍氏が退任すると同時に、中金公司の黄朝暉(フォアン・チャオフイ)CEOも定年により退職し、新CEOには呉波(ウ・ボ)氏が就任した。

中金公司の執行部責任者である王晟氏は、2002年に同社へ入社。投資銀行部門では管理職として、業務コーディネーター、執行役員、経営委員会メンバーなどを歴任した。

昨年、王氏が銀河証券へ移動した際、一部の業界関係者は、投資銀行での業務経験を持つ王氏が新たな風を吹き込むと期待された。王氏は最近インタビューの中で、「銀河証券は伝統的な証券会社から現代的な投資銀行への転換を進めている」と述べており、2023年上半期の同社営業利益は前年同期比4.38%減の174億1400万元(約3566億7142万円)を達成し、純利益は前年同期比14.14%増の49億3900万元(約1011億5999万円)となった。

中国メディア「第一財経」の統計によると、約20の上場証券会社で会長またはCEOの定年時期が迫っており、来年には定年による退職の動きがピークを迎えるとされる。

(中国経済新聞)