最近改めて話題をさらっている恒大集団の中で、同社の主力3事業(不動産、自動車、ビル管理)の一角を担う恒馳汽車は、グループが期待を寄せるモデルチェンジの道を歩んでいる。
恒馳汽車は9月28日、天津モーターショーで、新型の「恒馳5」を発表した。目の前で力強さを見せつけ、大勢の人を引き付けた。2022年10月に量産型の納入を始めた「恒馳5」であるが、これまでの販売台数はわずか1000台あまりにとどまる。恒大は自動車関連の今年上半期の売上高が1.55億元であり、2025年に100万台という目標からは程遠い状態である。
ただ恒馳汽車はひるまず、UAEの新エネ車メーカーとして初めてアメリカ上場を果たし、「乗客が中心」という高級EVやエコ型エネルギーソリューションを世界に普及させようとしているNWTNからの戦略投資を得た。
NWTNは実は、2016年に天津で設立された新勢力の艾康尼克(ICONIQ)を前身とし、自動車製造の資格はない。今後は、「恒馳5」の生産や「恒馳6」「恒馳7」の量産を果たして海外市場を開拓し、中東へ年間3万台ないし5万台の輸出を目指すという恒馳汽車を支えていく。
(中国経済新聞)