中国科学院は、同院学部主席団の審議を経て共産党グループの承認を得た「アカデミー会員行為規範(試行)」の改訂版を発表した。この中で、専門分野と関わりのない学術意見の発表を禁止すると定められている。
これまでの「行為規範」は、総則、科学研究活動行為の規範、社会活動行為の規範、増員活動行為の規範、附則の計5章26条で、2014年9月29日に中国科学院学部主席団の会議で採択されたものであった。今回の改訂版は、これに「禁止行為」が加わり、計6章33条に拡大されている。
改訂版では、才徳兼備なスタッフの養成に努めることが求められ、科学研究活動行為の規範の13条で、「本来の責任や本業に専念し、学術リーダーの役割を発揮し、在職アカデミーは専門分野の研究の現場で活動すること。技術革新や研究開発に要する時間をおおむね3分の2以上とし、底辺や現場に入り込んで実際の問題を解決すること」と明記されている。
また、「禁止行為」の28条で、専門分野と関わりのない学術意見の発表を禁止すると定められている。本人の職務や担当、専門分野と関係のない相談、審議、コメント、評価、推薦などをしてはならず、推薦、審議、鑑定、表彰などの際は公平・秘密保持という原則を守ることとされている。
(中国経済新聞)