中国の高級白酒メーカー大手である「茅台（マオタイ）」と中国のコーヒーメーカー「瑞幸咖啡（luckin coffee）」が共同でブランドのコーヒーを発売するというニュースがあった。
経営陣は、共同ブランドコーヒーのフレーバーと価格については明らかにせず、9月4日に正式発表するとだけ述べた。
早くも2022年、「茅台（マオタイ）」は中国有数の乳業企業である「蒙牛」と業界を越えた協力で「蒙恬アイス」を発売し、今年も広州の蒙恬アイスショップに「飛天茅台」を使った様々なコーヒー商品が登場した。
業界専門家の見方では、「茅台」をはじめとする酒類会社は、人気カテゴリーとの国境を越えた協力を通じて、若者とのコミュニケーションの新たなプラットフォームを作りたいと考えているが、その背景には、若い消費者を失うことへの懸念がある。消費者の世代交代に伴い、中国国内の酒類消費は急速に多様化しており、酒類はもはや新世代の消費者の第一選択肢ではなくなっている。
マオタイ・アイスクリームは、単なる消費財ではなく戦略商品である。そして、若い世代が同商品を食べることにより、マオタイの味を好むようになり、茅台ブランドの若返りを図ることで、若い世代の消費者を増やす狙いがある。
（中国経済新聞）