杭州市元書記が巨額の収賄で執行猶予付き死刑に

2023/07/26 23:30

安徽省滁州市中級人民裁判所で2023年7月25日、収賄行為を働いた浙江省の元常務委員、杭州市の元書記である周江勇被告に対し、執行猶予2年の死刑判決を言い渡した上、政治的権利を生涯はく奪し全財産を没収すると命じた。収賄による所得や収益は法に基づき追納させ、国の財産とする。

審理の結果、周被告は浙江省鄞県人民政府の副県長、象山県人民政府の県長、象山県委書記、寧波市委常務委員、寧波杭州湾新区開発建設管理委員会の共産党工作委員書記,舟山市人民政府の市長代理、市長、舟山市委書記、浙江省委常務委員、温州市委書記、浙江省委常務委員、杭州市委書記などを務めた2001年から2021年にかけて、職務上の利便性や職権、地位を利用して、関係先団体や個人に対して工事の建設、事業の受注、土地の取得、案件の処理などで便宜を図り、直接または親族を通じて計1.82億元余り(約35.9億円)の金品を受け取っていたことが判明した。

滁州市中級人民裁判所は、周被告の行為は収賄罪にあたると見なした。金額が非常に多額であり、国や市民の利益に著しい損失をもたらしたとして、法に基づき厳しい処分を下すとした。ただし周被告は法廷で行為をありのままに供述し、監察機関が未調査であった収賄についても説明し、罪を認めて後悔し、受け取った金品をすべて返納したことから、情状酌量して刑を軽くした上でこのような判決となった。

(中国経済新聞)