中国で、新エネ車は今後、車検の際に電池のテストを実施し、不合格であればメーカーで修理するか交換が必要となるとの話が伝わった。EVの点検基準に沿ったものであるという。
発表された検査データを見ると、利用年数6年以上の新エネ車で合格率はわずか10%であり、利用者にとってはかなりの不安である。車検で電池のテストを行うとなると、新エネ車業界に甚大な影響が及ぶことになる。ガソリン車では闇の業者を使って検査を逃れたりしていたが、電池は利用者自身の安全に関わるので、検査で電池に不具合が発覚した際に無視するようなケースは少ないと見られる。
新エネ車は現在、電池についてはほぼすべて永久保証としているが、実際に不具合があるかどうかはメーカー側が定めることになり、利用者にとっては明らかに不公平である。
この話に対して、今のところ当局側からの回答はない。先ごろ、公安部交通管理科学研究所が推進役となり、中国自動車工程院、重慶市公安局交通警察本隊、多倫科技、石家庄華燕交通科技が共同で「新エネ車運行安全性能検査規程」を作成し、現在は意見募集中の段階である。
規程によると、新エネ車の車載蓄電池の安全性、駆動モーターの安全性、制御システムの安全性、電気の安全性など走行の安全性能は基準に沿って検査するとされている。
(中国経済新聞)