香港生まれの人気女性歌手、ココ・リーさんがうつ病を苦に自殺した。姉であるナンシー・リーさんが7月5日夜にSNSで、7月2日に自殺を図り病院に搬送されたが意識が戻らず、7月5日に死亡したと発表した。48歳だった。
ココ・リーさんは数年前からSNSで、身体の不調や精神的ストレスを抱えていると訴えていた。2016年に急性気管支炎で完全に声が出なくなり、のどの状態が悪化して、ひのき舞台に姿を見せなくなっていた。
今年2月にココ・リーさんは、「人生最大の恐怖」が身体に発生したと表明していた。生まれつき左足に支障があり、手術も上手くいかず、ステージの歌や踊りは右足頼みという状態が何年も続いていたという。しかし去年10月の初めにその傷が股関節に移り、軟骨で保護できなくなって神経線が圧迫された。何年も痛みに耐えたが、生活にも甚大な支障が出て病院での治療が必要となり、今年3月に足の手術をした。
ココ・リーさんは本名が「Ferren Lee/李美林」で、アメリカ・カリフォルニア大学を卒業し、1993年に香港のTVB新人歌謡コンテストで2位になりデビューを果たした。歌もダンスも得意で世界的な人気を誇り、2001年にはアカデミー賞の金賞受賞式で華人歌手として初めてステージに立ち、テーマソング「臥虎蔵竜」を歌った。雑誌「タイム」では「華人の光」と評されている。ココ・リーさんは映画「宝蓮灯」や「臥虎蔵竜」の主題歌も歌い、人気を集めていた。
(中国経済新聞)