現地時間16日に始まった第76回カンヌ映画祭も、あと２日となった。中国からコン・リー（鞏俐）、チュー・イーロン（朱一龍）、グァン・シャオトン（関暁彤）、キティ・チャン（張雨綺）がオープニングのレッドカーペットに登場、大きな歓声が沸いた。そして、彼ら以外に大きな注目を浴びたのが、ファン・ビンビン（範氷氷）だ。

ファン・ビンビンは、2018年に8億8300万元（約178億円）にのぼる巨額の脱税容疑により、長い間表舞台から姿を消していた。

その後、2023年2月16日～26日に開催された第73回ベルリン国際映画祭で、主演した香港映画『緑の夜』がパノラマ部門にノミネートされ、久しぶりに公の場に姿を現し話題となった。

『緑の夜（Green Night）』は、ファン・ビンビンと是枝監督がメガホンを執った『ベイビー・ブローカー』や大ヒットドラマ『梨泰院クラス』に出演した韓国女優のイ・ジュヨンが主演を務め、保安検査場で働く中国移民のジンシャ（ファン・ビンビン）が、活発な女性（イ・ジュヨン）と出会い、韓国の闇に立ち向かっていくストーリーとなっている。

ファン・ビンビンは、『緑の夜』により今回で9回目となるカンヌ映画祭参加となった。毎回映画祭では、ファン・ビンビンのファッションが注目されており、今年は、虎と竹林が描かれた緑と白を基調とした大胆なデザインのドレスに、緑のピアス、緑の指輪を合わせたコーディネート。インパクトのあるドレスにも負けない圧倒的なオーラと真っ白な肌に、世界中から歓声が上がった。

（中国経済新聞）