2023年、中国のファストファッションeコマース大手・SHEINが活発な動きを見せている。2月下旬にまず利益や収益、GMVなどを発表した上、IPOを狙うとの情報も伝わった。そして最近、新たな融資で20億ドル（約2770億円）を集めたという。ただしこの後で評価額が3分の2に減り、660億ドル（約9.14兆円）となった。

SHEINは今年、殻を破りたいという強い決意を示している。5月、融資の情報が伝わる前に、全世界でShein Marketplaceというプラットフォームを打ち出すと公式発表した。豊富な品数を求める顧客のニーズに応えるため、自社ブランドを扱うだけでなく国内および海外のストアも受け入れるもので、先月まずブラジルでスタートさせており、次はアメリカでも実行予定である。

ここ数年間売上高が爆発的に伸びているSHEINは、2022年の販売規模が300億ドル（約4.16億円）に達した。プラットフォーム化にあたり今のモデルを改めることが重要と見ているSHEINは、商品の配送時間短縮やラインナップの拡大、さらにアクセスの増大や愛着度の向上をもたらすべく、一般のストアも導入していく。品物の販売以外で安定利益を出すものであり、様々な収益源をつくることで会社の成長につなげるわけである。

Sheinはアメリカではまだストアを招いていないが、ブラジルやメキシコで順調にスタートが切れれば各国に手を広げることになり、中でも東南アジアを有力な市場と見ている。

（中国経済新聞）