中国メディアは1月30日、中国ネット通販最大手アリババ集団創業者の馬雲（ジャック・マー）氏がタイ最大級の財閥企業「チャロン・ポカパン（CP）グループ（中国では正大集団として知られる）」会長のタニン・チャラワノン（謝国民）氏と息子のスパチャイ・チャラワノン（謝鎔仁）氏と面会したと報じた。
マー氏が「チャロン・ポカパン（CP）グループ」と新たな投資提携を始めるのではないかとの推測から、同社の香港上場会社である「正大企業国際有限公司（Chia Tai Enterprises International Ltd. ）」は31日と31日、株価が0.79香港ドル（約13.09円）から4.68香港ドル（約77.59円）に上昇、時価総額は9億3700万香港ドル（155億3639万円）になった。
「チャロン・ポカパン（CP）グループ」は1921年に中国系タイ人のタニン・チャラワノン（謝国民）氏によって設立されたタイ最大の財閥企業。現在では、農業、食品、小売り、通信事業を柱に、タイを拠点に香港、マレーシア、シンガポールなど世界20ヶ国で事業を転換、傘下企業は400社にのぼる。2016年からアリババグループとの大規模な業務提携を開始。同年、アリババグループ傘下の「アント・フィナンシャル・サービス・グループ（現アント・グループ）」と同社が出資するフィンテック企業「Ascend Money」が戦略的パートナーシップ協定を締結、調印式には、マー氏も出席した。
（中国経済新聞）