中国国鉄、1~9月の貨物輸送量30億5000万トン 鉄道・道路連携輸送は54%増

2026/10/21 17:30

中国国家鉄路集団有限公司は20日、今年1~9月の国家鉄道の貨物輸送量が30億5000万トンに達したと発表した。1日当たりの貨車積載数は平均18万8000車で、前年同期をわずかに上回った。鉄道貨物輸送は引き続き高水準で推移している。

中国の鉄道部門は今年に入り、全国規模の鉄道ネットワークと、輸送を一元的に管理・指揮する体制を生かし、石炭や農産物などの重点物資の輸送を強化してきた。

石炭輸送では、山西省、陝西省、内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区など主要産地からの域外輸送を拡大し、発電用石炭の積み込みと迅速な配送を徹底した。1~9月の石炭輸送量は15億6000万トンで、このうち発電用石炭は10億4000万トンに上った。全国の鉄道直送対象の発電所では、石炭在庫が引き続き高い水準を維持している。

農業関連物資の輸送支援にも力を入れ、優先輸送のための専用ルートを設けるなど、穀物輸送に必要な輸送力を重点的に確保した。同期の穀物輸送量は8896万トンとなり、前年同期比15%増加した。

物流サービスの高度化も進んでいる。1~9月に締結した物流一括受託契約は1629件で、契約輸送量は13億2000万トンに達した。港湾・海運企業との連携では、輸送状況を全行程にわたって追跡できる鉄道・水運連携のモデル路線8路線を整備した。

また、鉄道物流プラットフォーム「95306」では、鉄道と水運を一体的に手配する「ワンストップ伝票」方式のプロジェクトが年初から244件新たに導入された。コンテナによる鉄道・水運連携輸送量は前年同期比8.9%増加した。鉄道と道路を組み合わせた連携輸送量は3億4800万トンとなり、同54%増と大幅に伸びた。

国際輸送では、中国と欧州・中央アジアを結ぶ国際貨物列車の運行体制を強化し、定期列車の積載率と運行比率の向上を図った。1~9月の中欧班列の運行本数は1万6000本で、前年同期比15%増。中亜班列は1万1000本で、同2%増となった。

さらに、西部陸海新ルートの鉄道・海運連携列車による輸送量は97万TEU(20フィートコンテナ換算)を超えた。

中国国家鉄路集団は、国内のエネルギー供給や農業生産を支える物資輸送を強化するとともに、複数の輸送手段を組み合わせた物流サービスの拡充を進めている。国際貨物輸送の拡大を通じて、国際サプライチェーンの安定と円滑化を図り、「一帯一路」の質の高い共同建設や、対外開放のさらなる推進を支える方針だ。

(中国経済新聞)