中国の広告業界、2026年上半期の売上高が10兆円規模に

2026/08/9 12:30

中国の広告業界が好調な成長を続けている。国家市場監督管理総局が8月7日に発表したデータによると、2026年上半期、中国の主要な広告関連企業・事業者の広告業務収入は1兆373.8億元(約23兆8,600億円)に達し、前年同期比11.3%増となった。広告産業全体が力強い成長を維持している。

中でも、インターネット広告の伸びが際立っている。上半期のインターネット広告の掲載収入は6121億元(約14兆800億円)で、前年同期比25.3%増加した。広告掲載収入全体の86%を占め、デジタルメディアが広告市場の中心的な役割を担っていることが改めて浮き彫りとなった。

従来型メディアも小幅ながら増収となった。テレビ広告の掲載収入は198.8億元(約4572億円)で前年同期比3.4%増、新聞広告は12.2億元(約281億円)で同12.6%増となった。デジタル広告の急速な拡大に対し、テレビや新聞などの伝統的メディアは規模こそ小さいものの、一定の成長を維持している。

また、映画メディアの広告掲載収入は前年同期から数倍に増加した。市場監督管理総局は、映画館が広告を含む多様な事業展開を進めることで、映画館の経営活性化や市場の発展を後押しする効果が一段と高まっていると指摘している。

地域別では、広告産業の集中がさらに進んでいる。上半期、北京、上海、広東、浙江、江蘇、福建の6省・市の広告業務収入は合計8432.1億元(約19兆3,900億円)に達し、前年同期比12.0%増となった。全国の広告業務収入の81.3%を占め、前年同期から0.5ポイント上昇した。

中国の広告市場では、インターネットを中心とするデジタル化が急速に進む一方、映画やテレビなど従来型メディアでも新たな収益モデルの開拓が進んでいる。広告業界の成長は、消費市場の活性化だけでなく、デジタルメディアやエンターテインメント産業など関連分野の発展にも波及しており、中国の広告市場は引き続き拡大基調を維持しそうだ。

(中国経済新聞)