7月の中国製造業PMIは低下、景況感が5カ月ぶりに縮小局面へ

2026/07/31 14:30

中国国家統計局は7月31日、2026年7月の中国購買担当者景気指数(PMI)を公表した。製造業PMIは49.2%となり、前月の50.3%から1.1ポイント低下した。景気の拡大・縮小の分かれ目となる50を下回り、5カ月ぶりに縮小局面に入った。市場予想(50前後)も下回る結果となった。

国家統計局の霍麗慧・首席統計師は、低下の主な要因として「前期の製造業の比較的速い伸びによる高いベース効果」と「一部の製造業が伝統的な生産閑散期に入ったこと」を挙げている。生産指数は49.9%(前月比-1.5ポイント)、新規受注指数は48.5%(同-2.7ポイント)と、ともに50を下回り、生産と需要の両面で勢いが弱まった。

一方で、構造的な強みも浮かび上がっている。装備製造業のPMIは51.4%、高技術製造業は53.3%と、いずれも製造業全体を大きく上回り、拡大を続けた。特に汎用設備やコンピュータ・通信電子設備などの分野では、生産・新規受注ともに53%を超える高い水準を維持し、製造業の「新・優」への転換を支える動きが見られた。対照的に、消費財製造業(47.8%)や高エネルギー消費業(47.0%)は景況感が後退している。

非製造業のビジネス活動指数も49.0%(前月比-1.2ポイント)と50を割り込み、総合PMI産出指数は49.3%(同-1.3ポイント)となった。建築業が高温や豪雨などの影響で47.0%に低下した一方、サービス業では夏季需要を背景に観光・宿泊・文化娯楽関連が比較的堅調だった。

企業の先行き見通しを示す「製造業の生産・経営活動予想指数」は54.1%と、依然として50を大きく上回り、企業の全体的な楽観は保たれている。前日の共産党政治局会議では、経済運営における「困難と課題」を重視する姿勢が示され、財政支出の加速や追加政策の検討が表明されたばかりだ。

(中国経済新聞)