中国国家郵政局がこのほど発表した6月の中国宅配業界発展指数報告によると、2026年上半期(1~6月)の宅配便取扱個数は1000億件を突破し、2025年より9日早いペースで大台に到達した。業界売上高も7600億元(約15兆9600億円、1元=約21円換算)を超え、宅配業界は安定した成長を維持するとともに、高品質な発展基盤をさらに強化している。
報告によると、6月の中国宅配業界発展指数は465.4となり、前年同月比2.4%上昇した。このうち、業界規模を示す発展規模指数とサービス提供能力を示す発展能力指数はいずれも着実に上昇し、サービス品質指数は前年並みの水準を維持した。
6月の発展規模指数は617.5と前年同月比5.4%上昇した。宅配市場は安定した拡大を続けるとともに、市場構造の最適化も進展しており、オンライン消費の拡大や内需喚起、経済の質的向上を後押ししている。

国家郵政局は、上半期は現代農業や先進製造業との連携を一層強化し、多様な配送サービスを展開したことで、消費者のニーズに応じた配送体制が整備され、宅配需要の拡大につながったと分析している。
地域別では、「宅配便の農村進出」政策を継続的に推進し、県域経済や辺境・遠隔地域の物流ネットワーク整備を進めたことで、地方市場の消費活性化が進んだ。特に西部地域では市場規模の拡大が加速し、業界平均を大きく上回る成長率を記録したほか、中小都市でも需要拡大が続き、地域間の物流サービスの均衡化が進んでいる。また、国際便や香港・マカオ・台湾向け配送も堅調に増加しており、年間取扱個数は21億件を超える見込みで、業界平均を上回る伸びが予想されている。
サービス品質も改善傾向にある。6月のサービス品質指数は677.6で前年同期とほぼ同水準となり、利用者満足度は85.4ポイントと見込まれている。重点地域における72時間以内の配達完了率は87.4%となり、前年同期より1.4ポイント向上した。
一方、業界では無人配送技術の導入も加速している。上半期にはドローン、自動配送車、配送ロボット犬などが農村部や山間部、離島、都市商業エリア、高地の遠隔地などで実用化され、集荷・配送効率の向上に寄与した。特に自動配送車による夜間配送の導入は、配送時間の延長や日中の人手不足、輸送力不足の緩和につながり、ラストワンマイル配送の効率改善を後押ししている。

無人配達
さらに、宅配企業はサービスの多様化も進めている。観光地や大学、行政サービス分野では、空港間の手荷物輸送や荷物預かり、観光地で購入した特産品の配送サービスを拡充したほか、無形文化遺産関連商品の配送やナンバープレート・各種証明書の配送など特色あるサービスも展開している。また、展示会やコンサートなどのイベント向けには、フィギュアやウィッグなど特殊形状商品の専用梱包や会場での荷物預かり、宿泊先への直送サービスを提供するなど、利用者の多様なニーズに対応したサービスの充実が進んでいる。
(中国経済新聞)
