メイトゥアン、2025年は2,300億元超の巨額赤字見通し

2026/02/14 08:30

中国の生活関連サービス大手・美団(メイトゥアン)は2月13日夜、2025年度の業績に関する利益警告を発表した。2025年度は黒字から赤字へ転落し、通期の純損失は約233億~243億元(約4,900億~5,100億円、1元=約21円換算)となる見込み。2024年度の純利益は約358億800万元(約7,530億円)で、約6,000億円規模の大幅な利益反転となる。

業績悪化の最大要因は、主力の中核ローカルコマース(本地生活サービス)部門の収益急減。同部門は2024年度に営業利益約524億1,500万元(約1兆1,000億円)を計上したが、2025年度は営業損失約68億~70億元(約1,430億~1,470億円)に転落する見通し。営業段階での前年同期比の減少幅は約592億~594億元(約1兆2,400億円超)に達し、グループ全体の純利益悪化額とほぼ同規模となる。

会社側は、業界における前例のない激しい競争環境の下、戦略的にエコシステム投資を拡大した結果と説明。投資は主に三方面に集中した。消費者向けには販売促進強化と価格競争力の向上、配達員向けにはインセンティブ引き上げと福利厚生の充実、加盟店向けには運営効率向上とサービス提供範囲拡大の支援を実施。さらに海外事業への投資も拡大し、収益を圧迫した。

外食宅配市場では価格競争が激化。補助金や販促費の増加が利益率を押し下げたほか、買収・事業統合関連費用や将来収益見通しの下方修正も投資家心理に影響を与えた。

株価は1月の高値から約22.5%下落。時価総額は一時5,000億香港ドル(約9兆5,000億円)を下回った。2月13日の終値は82.5香港ドル。なお、今回の見通しは未監査の管理ベースによる暫定値であり、最終確定値は変動する可能性がある。

同社は2026年第1四半期(1~3月期)についても損失傾向が継続するとの見通しを示した。競争環境が短期的に収束しない可能性を示唆する内容となっている。

米金融大手のゴールドマン・サックスは此前のリポートで、市場の焦点は短期赤字よりも長期的な競争優位性に移りつつあると指摘。1件当たり平均損失は2.6元(約55円)とされ、阿里巴巴集团(アリババ・グループ)の5.2元(約110円)を下回るという。海外事業の黒字化も支え材料と分析している。

市場では、今後の注目点として中核事業の利益率回復ペースと、補助金や販促費など費用水準の正常化時期が挙げられている。2026年は、競争下での成長投資がどのような成果を生むのかが問われる局面となりそうだ。

(中国経済新聞)