シャオミの雷軍会長、「時代をリードする技術を開発」を強調

2025/09/26 18:30

9月25日、シャオミグループの会長兼CEOである雷軍(レイ・ジュン)が、2025年雷軍年次講演の終了後にメディアと対話した。この対話で、雷軍は過去5年間のシャオミの困難な変革と、今後の技術主導の成長戦略について語る。

雷軍は、過去5年間、シャオミが内外からの強いプレッシャーに直面していたと振り返る。「多くの批判を受け、俺たち自身も非常に不安だった。だから、どこへ向かうべきかを改めて考え、変化を始める」と述べる。シャオミはインターネット企業からスマート製造という新たな戦場へ、明確にシフトする決断を下す。「インターネット企業は機会主導型だが、テクノロジー企業は使命主導型だ。俺たちは技術立業を掲げ、5年間で1000億元(約2兆円)の研究開発投資計画を立てる」と雷軍は強調する。

2019年当時、シャオミの年間研究開発費は75億元だった。この状況で1000億元という投資額は非常に大きな挑戦だった。しかし、「風雨に負けず、俺たちはこの投資を確実に実行し、約1020億~1050億元を投じる」と雷軍は説明する。さらに、今後5年間の計画として、2000億元の研究開発投資を予定していると明らかにする。この莫大な投資が、今日のシャオミの変革を支える基盤だ。「十分な研究開発投資がなければ、現在の成果は不可能だ」と雷軍は述べ、「小米17」で披露された数多くの先端技術がその成果だと自信を示す。

雷軍は、シャオミがかつては技術の追随者だったが、今は「小米17」で示された技術のほとんどが時代をリードするものだと強調する。「以前は他社の後を追うだけだったが、今日では時代を先導する技術を多く持つ。これは、シャオミがインターネット企業から本格的なテクノロジー企業、スマート製造企業へと確実に進化している証だ」と語る。この変革は、単なる製品開発にとどまらず、企業の文化や戦略そのものを根本から見直す取り組みの結果だ。

興味深いことに、雷軍はシャオミの自動車事業についても触れる。「小米汽車の顧客のほぼ半数が女性だ」と明かし、自動車市場におけるシャオミのユニークなポジションを示す。この事実は、シャオミが幅広い消費者層に訴求する製品を開発する能力を持つことを物語る。

(中国経済新聞)