ChinaJoy、出展社数・見学者数とも過去最高

2024/08/1 13:27

2024年7月26日から始まった中国最大のゲームイベントChinaJoyは、最終日の7月29日午後、見学者数が過去最高の36.7万人となったと主催者から発表された。去年はのべ33.8万人であり、コロナ禍前の2019年は36.47万人であった。

ChinaJoyは今、業界ではしばしば東京ゲームショウ(TGS)、アメリカのゲーム開発者カンファレンス(GDC)、ドイツのケルン国際ゲームショーと並び、ゲームやデジタルエンタメの巨大祭典と見られており、ゲームマニアのイベントであるだけでなく、メーカー同士が交流や提携をする場にもなっている。

今回も例年通り、B2Cである交流エンタメ館とB2Bであるビジネス商談館に分けられ、C館は一般客やゲームのマニア、ファンなどを対象に見学、出し物、特典付与などの場となり、B館の方は業界関係者や企業、従業者を対象にした商談の場としている。ここ数年は海外進出やグローバル化の流れを受け、海外からの出展社や見学者が増えている。

ChinaJoyによると、今回は海外(外国企業)からの出展社の割合が43%で、海外来場者数は8200人近くに達した。これまで何度も出展しているモバイルマーケティング分析プラットフォームの「adjust」(アジャスト)は、今回初めて会場に足を運んだというCEOのSimon (Bobby) Dussart氏が、「本当に素晴らしい。初日からこんなに賑わった様子を目にした。どこにでもブースがある」と語った。ゲーム業界は最近やや下火だったが再び盛り上ってきたようである。

中国メーカーも最近10年間で、世界的に成長や拡大を続けており、海外の川上から川下までの企業が一段と目を向け始めている。

データ分析を手掛ける「伽馬数据(CNG)」の「2024中国上場/非上場ゲーム企業競争力報告」では、2023年の世界のゲーム売上高TOP50の上場企業のうち、中国企業が最多の17社となっている。

Sensor Towerによると、2023年下半期~2024年上半期、海外で利用されている中国のモバイルゲームTop300の売上高合計は154億ドル(約2.38兆円)で、うちTop30はいずれも1億ドル(約155億円)以上となっている。2024年上半期は主力のモバゲーが大きく成長しており、Top30の売上高は前期比で15%増え、2022年上半期とほぼ同額の45億ドル(約6968億円)近くとなる回復ぶりを示した。

(中国経済新聞)