近年、上海で働き、上海で暮らす外国人が増えている。異国の地で暮らす彼らにとって、早く社会に溶け込む手助けとなるハンドブックが完成した。
中国メディア澎湃新聞によると、9月28日、上海市人民政府外事弁公室と上海市人民対外友好協会が編集した「上海外国人サービスハンドブック」(以下、ハンドブック)が正式に発表された。同ハンドブックは、衣食住、交通、文化などを網羅し、外国人が上海の生活に早く溶け込めるような内容となっている。
英語で書かれた30ページのハンドブックは、「上海必需品」「上海生活」「上海探索」「サービス案内」の4つのセクションに分かれ、上海の名所や外国人在留総合インフォメーションセンター以外にも、SNS、オンラインショッピング、テイクアウト、映画など、上海でよく使うスマホアプリも紹介されている。
上海市外事弁公室主任で上海市友好協会常務副会長の孔福安氏によると、この「ハンドブック」は、外国人が初めて上海に到着した際に遭遇する可能性のあるあらゆる問題を網羅し、彼らにとって便利で実用的な情報を提供している。上海市は2023年上半期から、「外国人の上海への溶け込み支援」を開始。ハンドブックに加え、上海で学び、働き、生活する外国人の利便性を高めるため、サービスが改善される予定だ。
「この本には、日常的に使える情報がたくさん載っていて、とても助かります」とナイジェリアからの留学生・李昊瑞(リ・ハオルイ)さんは話す。彼は、上海外国語大学で国際中文教育を専攻する大学4年生で、1年以上上海で生活している。李さんは続けて「上海へ来たばかりの外国人にとって頭を悩ますのは、上海の地下鉄です。路線が多く、中国語が理解できない外国人にとって、地下鉄に乗るのはとても勇気がいることです。でもこのハンドブックがあれば、多くの外国人が地下鉄をスムーズに利用することができるようになるでしょう」と話した。
(中国経済新聞)