VWの最高経営責任者であるOliver Blume氏は公の場で、アウディがEVの中でライバルに後れを取っているので、これからの中国市場を念頭に中国のEVメーカーからプラットフォームのライセンス購入を検討中であると述べた。EVの開発期間を短縮することが目的である。
アウディは今年1月~3月、中国での新車納入台数が16%減り、BMWやベンツに水をあけられた。これについてアウディグループのCEOは、ソフトウェアの開発が遅々として進まず競争力のあるEVの多くが打ち出せないことが根本的原因と述べている。
VWグループはかねてからソフトウェア事業を問題視している。以前に、各車種をサポートすべくソフトウェア専門のCARIAD社を発足させたが、開発事業が遅れてアウディやポルシェなどの新車発表を延期するに至った。CARIADは現在再編をしており、2024年にはVWのプラットフォームをベースにした初のEVを打ち出す予定である。
ドイツに本社があり世界的な自動車メーカーであるアウディは高級車の生産に特化しており、高品質・デラックス・先進技術を売り物にし、グローバル規模で高級車市場の主力に座っている。
(中国経済新聞)