中国人口・発展研究センターは6月16日、「一帯一路」人口・発展検討会兼新書「一帯一路」人口・発展(第二版)」発表会を開催し、この中で人口学会の翟振武会長が、人口が世界の1、2位であるインドと中国の状況について比較する演説を発表した。
翟会長は、インドは労働参加率が低く、生産年齢人口が労働力人口に一致しないと述べた。2021年の生産年齢人口は、中国が9.86億人でインドが9.5億人、その差は3622万人程度であるが、労働力人口では中国が7.48億人、インドが4.88億人で、2.6億人の開きがある。よって労働参加率は中国が75.82%、インドが51.34%で24ポイントの差があり、インドの労働力人口は21世紀前半は中国を上回れず、労働参加率の高い中国が世界最大の労働大国という地位を維持すると指摘した。
また中国は、人的資源ならびに人口の都市化について明らかにメリットを抱えているという。人口、経済規模ともに「世界2位」となった際には、莫大な規模での近代化を進めるにあたり、人口の質の成長に目を向ける必要があるとのことである。
(中国経済新聞)